Vernon Lee (Violet Paget)

Japan

日本(Japan)

Japan

 ヴァ―ノン・リーが日本を訪れたことはもちろんないし、作中にも日本への言及は多いとは言えない。19世紀後半のヨーロッパは、いわゆる「ジャポニズム」(Japonism)が流行した時代であったわりに、リーの日本への関心は低いと言わざるをえない。
 明治時代には、同じイギリス人女性であるイザベラ・バードが日本の旅行記を出版しており、そうした著作からリーも日本の知識を得ていたのかもしれない。
 しかし、数少ない日本への言及も必ずしも肯定的なものではない。作中、リーは日本の扇や屏風に触れているが、どちらかと言えば否定的に語られている。モネやゴッホを魅了した日本の美術も、リーには装飾過多に感じられたようだ。(ただし、モネをはじめとする印象派の絵画をリーは好んだ。)
 リーと親交のあった女性作家・ウィーダも作中何度か日本に言及しているが、彼女にとって日本は動物虐待国であったようだ。例えば、ウィーダは日本の活き造り(魚を生きたまま捌くこと)を野蛮であると痛烈に批判している。このように、この時代のイギリスのフェミニスト作家にとって、日本のイメージはよいものではなかった。
 Gospels of Anarchy収録の"Tolstoy on Art'では"Now an art which, like that of Burne-Jones or of Whistler, is half archaeological or half exotic, cannot possibly be appreciated without some degree of familiarity with the Mediaeval or the Japanese art from which it has sprung."と書いている。

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