Vernon Lee (Violet Paget)

バルザック

オノレ・ド・バルザック(Honoré de Balzac)

Balzac

 1799~1850年。フランスの小説家。90編にも及ぶ「人間喜劇」と呼ばれる作品群をのこした。代表作に『ゴリオ爺さん』(Le Père Goriot,1834)、『谷間の百合』(Le Lys dans la Vallée、1835)など。

Louis Lambert

 ヴァーノン・リーの小説Louis Norbert: A Twofold Romance(1914)はバルザックの『ルイ・ランベール』(Louis Lambert, 1832)に対抗して書かれた、と言われている。『ルイ・ランベール』は「人間喜劇」の中でも「哲学的探究」に分類される作品で、思索的な小説である。リーはここで開陳されるバルザックの思想に異を唱えるために、『ルイ・ノルベール』を執筆したらしい。ただし、ストーリー上の類似点は少ない。
 他にも、ヴァーノン・リーの作品中にはバルザックへの言及は多い。バルザックの短編「サラジーヌ」(Sarrasine, 1830)にはカストラートが登場するし、長編『セラフィタ』(Séraphîta,1834 )のテーマは両性具有である。短編「知られざる傑作」('Le Chef-d'oeuvre inconnu', 1831)は画家が主人公の芸術家をテーマとした作品である。このように、バルザックとヴァーノン・リーの小説は、テーマを共有しているものが少なくなく、影響関係が想像される。『セラフィタ』については、Mary Robinson宛ての手紙の中で言及していると考えられる。(Selected Letters Volume2, P. 162.)
 他には、エッセイ集Gospels of Anarchy収録の"Rosny and the French Analytical Novels"ではバルザックLe Père Goriotに言及している。("Is not a Père Goriot, for instance, an agglomeration of the parental quality of at least a dozen parents, something analogous to the creature on the Shield of Sicily and the Isle of Man, made of three legs without a head or arms?"P.199.)
 なお、1888年の書簡の中では、バルザックの作品をいくつか読んだが、それらは"poor"であるとしている。
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