Vernon Lee (Violet Paget)

ダンテ・ロセッティ

ダンテ・ゲイブリエル・ロセッティ(Dante Gabriel Rossetti)

Dante Gabriel Rossetti

 1828~1882年。イギリスの詩人、画家。批評家のウィリアム・マイケル・ロッセティは弟、妹のクリスティナ・ロセッティも高名な詩人。ラファエル前派の中心的人物。詩の代表作は『生命の家』(The House of Life)など。絵画の代表作に『ベアータ・ベアトリクス』(Beata Beatrix)など。
 ラファエル前派は批判されることも多く、例えばDegenerationのマックス・ノルダウはロセッティの詩「祝福されし乙女」に関して、"Rossetti's The Blessed Damozelis not based upon the scientific knowledge of his time, but upon a most of undeveloped germs of ideas in constant mutual strife" と述べている。(Degeneration, P.91.)
 ヴァーノン・リーとロセッティには、ダンテの『新生』への傾倒など、共通点もある。しかしながら、リーはロセッティをはじめとするラファエル前派の詩人の作品を好まなかった。彼らを'fleshly school of poetry'と呼び、概ね否定的に述べている。リーの長編小説Miss Brownに登場するウォルター・ハムリンはロセッティをモデルにしているといわれている。
 初期のエッセイ集Belcaro収録の'The Child in the Vatican'では、ロセッティの詩'the Blessed Damozel'と同名の絵画の関連について次のように述べている。"if Mr. Rossetti invent a story about a Blessed Damozel, and then paint a picture representing her looking down from heaven, the story, the idea of the Blessed Damozel is given by Mr. Rossetti, the painter, that is the man who conceives the visible appearance of actions; the two artists happen to be united in one person, but they are two distinct artists nevertheless, and the painter is notthe artist who conceives the idea of the action, but the one who conceives the form of the action. Thus, the artist is the man who conceives the form."

The Blessed Damozel

 また、ロセッティは妻エリザベス・シダルが亡くなったとき、自らの詩を妻の遺体とともに埋葬したエピソードは有名である。後年、ロセッティが詩の原稿を取り出すために墓をあばくと、エリザベスの遺体は生前の美しさをとどめていたという。このやや伝説的なエピソードは、リーの『ウェディング・チェスト』執筆にヒントを与えたかもしれない。この短編には、主人公デシデリオが殺された婚約者マグダレーナの遺体を埋葬し、それを掘り返すシーンがある。
 ロセッティは短編小説ものこしており、とりわけ「林檎の谷」は同時代に特徴的なファム・ファタールもので、他にも「手と魂」などの芸術家を主人公とした幻想短編は、リーの幻想短編と似た印象を与える。

Beata Beatrix

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