Vernon Lee (Violet Paget)

シェイクスピア

ウィリアム・シェイクスピア(William Shakespeare)

William Shakespeare

 1564~1616年。イギリス・エリザベス時代の詩人・劇作家。『ハムレット』(Hamlet),『オセロ』(Othello),『マクベス』(Macbeth),『リア王』(King Lear)の4大悲劇、『十二夜』(Twelfth Night),『夏の夜の夢』(A Midsummer Night's Dream),『ヴェニスの商人』(The Merchant of Venice)などの喜劇、『ヘンリー4世』(HenryⅣ)などの歴史劇など、37編の戯曲を残した言わずと知れた大文学者。後世に強い影響を与えた。
 ヴァーノン・リーにおけるシェイクスピアの影響はそれほど明確ではないと思われるが、作品中に『ロミオとジュリエット』(Romeo and Juliet)などのシェイクスピア作品への言及は多い。例えば、ローマの印象記The Spirit of RomeではCoriolanusの名前に言及している。また、長編小説Louis Norbertには、"as Shakespeare sayeth of the Danes, we English make ourselves the fable of these soberer Italians"という一節がある。同じく長編小説『ミス・ブラウン』では、恋する人間の心境を説明するために、デズデモーナやオセロー、ロミオとジュリエットの名が言及されている。The Handling of Wordsでもシェイクスピアの作品、ハムレットなどの登場人物にまで言及している。1873 年の兄ユージーン宛ての手紙の中では『オセロー』の"He loved me for the dangers I had pass'd / and loved her, that she did pity them." (Act 1, Scene 3)というセリフを引用している。(Complete Letters, Volume 1, P.157.) 同じく1873年の書簡では、『ヘンリー5世』の登場人物Fluellenに言及している。1875年の書簡においては、リーは『ヴェニスの商人』の登場人物シャイロックに言及しながら、次のように書いている。"The fact is that I have no idea of writing pour les beaux yeux de ces messieursーbut on the contrary am bent like Shylock on obtaining certain monies." (Complete Letters, Volume 1, P.195.) 1887年の書簡ではシェイクスピアの『ソネット集』から116番の"marriage of true minds"というフレーズを引用している。(Complete Letters Volume 2, P.394.)

Hamlet

 Vineta Colbyはヴァーノン・リーの劇Ariadne in Mantuaシェイクスピアの『十二夜』の影響を受けていると述べている。男装の女性が男性に恋をするが、その男性は彼女のことを女性ではなく男性と思っている、というプロットに共通点が見られる。
 エッセイ集Juvenilia収録の'Perigot'は一種の演劇論で、シェイクスピア劇の考察(なかでも『オセロー』を詳しく論じている)にも多くの紙幅を割いている。リーは同時代の批評家のシェイクスピア理解が間違っていると述べ、次のように主張している。"his (Shakespeare's) art is not the psychological drama of our realistic days, but a splendid combination of dramatic, philosphic, descriptive, and the lyric elements; a great and magnificent pageant of the intellect and fancy." (Juveilia, P.60.)さらに、"I think that the spirit of modern Shakespearianism, among readers, critics, and actors, is quite false to Shakespeare himself, because true to the traditions of our own times."と書いてる。(PP.56~57.)
 なお、リーはジョン・アディントン・シモンズのShakespeare's Predecessors in the English Drama (1884)の書評を書いている。

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