Vernon Lee (Violet Paget)

キーツ

ジョン・キーツ(John Keats)

John Keats

 1795~1821年。イギリス・ロマン派の詩人。キーツの美意識は、後の唯美主義作家らに大きな影響を与えた。代表的な詩に「ナイチンゲールに寄せるオード」('Ode to a Nightingale')、『エンディミオン』(Endymion,1818)など。
 キーツに「ギリシアの古甕に寄せるオード」('Ode on a Grecian Urn',1819)という詩がある。この詩にでてくる"Beauty is truth, truth beauty"はひじょうに有名で、ヴァーノン・リーも作中で何度か言及している。また、”Heard melodies are sweet, but those unheard/Are Sweeter"も良く知られている。こうしたキーツの美意識や「耳の聞こえない音楽はより甘美だ」とする音楽感はヴァーノン・リーにも強い影響を与えた。例えば、短篇「神々と騎士タンホイザー」では、アポロが弦の切れた琴を弾き、人びとを魅了する。ヴァーノン・リーにおける過去と現在、記憶や美と音楽の関係を考える際、キーツの詩は参考になると思われる。

Lamia

 また、キーツには『レイミア』(Lamia,1819)という物語詩がある。これは蛇女を扱った作品で、リーの「アルベリック王子と蛇女」へ影響を与えた可能性もある。両者は蛇女と人間の恋を描いている点で共通している。両者ともに悲劇的な結末を迎える点も似ている。
 ほかに、Vital Liesの中では、リーはキーツの墓にある蔦の葉や、キーツの髪の束(lock)に言及している。リーによれば、知らない者にはキーツの髪も、墓にある蔦の葉もいかなる影響を及ぼさない。重要なのは、蔦の葉そのものではなく、私たちがそれに結びつけるideaである。(Vital Lies, PP.220~221.)
 The Beautifulでは、キーツの’Grecian Urn'の一節を引用している。

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